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フルサイズ?APS-C?35mm換算?カメラのセンサーのお話

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カメラを購入する際、パンフレットやホームページ、お店の価格の横に書かれたカメラスペック表に、「35mmフルサイズ」や「APS-C」、「マイクロフォーサーズ」等の単語が書かれているのを見たことがあるでしょうか。

 

これらはカメラのセンサーサイズの大きさを表しており、このセンサーサイズの大きさにより撮れる写真が変わってきます。

今回はこのカメラのセンサーについてお話したいと思います。

カメラのセンサーとは

一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラ、ビデオカメラ、その他スマートフォンのカメラも含め、カメラ(デジタルカメラ)と名のつくものには全てセンサー(撮像素子)という四角い板のようなものがついています。

 

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このセンサーがカメラの心臓部となり、レンズから入ってきた光を受け止めて写真が出来上がるのです。

レンズは丸いのに、なんで写真は四角なのかと疑問を持ったことがある方がいらっしゃるかもしれませんが、それはセンサーが四角いためというのが理由となります。

センサーサイズの規格

カメラのセンサーはカメラによってその大きさが異なり、いくつかの規格に分かれています。

一番大きなセンサーサイズが「35mmフルサイズ(以下フルサイズ)」と呼ばれるもので、以下は下記のような順番で小さくなっていきます。

 

  1. ・フルサイズ (36×24mm)
  2. ・APS-C (23.6×15.8mm)
  3. ・マイクロフォーサーズ (17.3×13mm)
  4. ・1インチ (13.2×8.8mm)
  5. ・2/3インチ (8.8×6.6mm)
  6. ・1/3インチ (4.8×3.6mm)

 

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※上記以外にもサイズ規格はあります。
※同じ規格でもメーカーによって若干大きさが違う場合があります。

 

一般的にセンサーサイズが大きいほど、カメラの価格は高くなり、中でもフルサイズとAPS-Cでは10万円以上は差が出てくる場合が多いです。

ちなみに1/3インチは、iPhone5などに搭載されているセンサーの大きさとなります。

センサーサイズの大きさによる撮れる写真の違い

画質

ここでいう画質とは、コントラストや色合い、ノイズの少なさ等、見た目の美しさを指していますので、もちろん人によっては捉え方が変わるかもしれませんが、一般的にセンサーサイズが大きいほど、撮れる写真の画質が良くなります。

 

実際には、画質はセンサーサイズだけでなく、レンズと画像処理エンジンによって変わってくるものですが、センサーサイズの大きさの違いによる影響は大きいです。

カメラは光を取り込むことにより写真を作りだすわけですが、センサーサイズの大きいほうがより多くの光を受け止めることができますよね。

それが理由となります。

 

また、画質ではなく「画素数」という言葉もありますよね。

そして「高画素=高画質」という認識を持っている方は結構いるのではないかと思いますが、それは正解でもあり間違いでもあります。

通常、センサーサイズが同じ場合は、高画素のほうが画質は下がるのです。

ここについてはまた後日ブログを書きたいと思います。

暗所での撮影

上記の画質についての記載にも当てはまりますが、センサーサイズが大きいほど暗いところでの撮影に強くなります。

光を受ける量が多いため、シャッタースピードを早くすることができたり、ノイズの少ない(ISOを上げなくてもよくなる)写真を撮ることができます。

焦点距離

35mm換算という言葉はここで出てきます。

まず焦点距離は短いほど広角(広く)、長いほど望遠(拡大)ということになりますが、センサーサイズの大きさにより同じ焦点距離のレンズを使っても、画角が変わるのです。

上述でセンサーサイズがレンズから入ってきた光を四角で切り取ると記載しましたが、それが関係しています。

 

下の図をご覧ください。

 

センサー

上記の通りセンサーサイズが小さいと、切り取る範囲が狭くなり、同じ焦点距離でも望遠効果が出るのです。

 

レンズの焦点距離というのは、センサーがフルサイズの場合の数値が書かれています。(フルサイズが基準)

つまり、例えば焦点距離50mmのレンズで撮った場合、センサーサイズがフルサイズだとそのまま50mmの画角になりますが、APS-Cの場合大体1.5倍で、75mmくらいの画角で撮影できるということになります。

これが35mm換算です。

 

次の写真はカメラを全く同じ位置から同じレンズ(焦点距離も)で撮影したものです。

 

▼フルサイズセンサーのカメラで撮影

フルサイズセンサーで撮影

 

▼APS-Cセンサーのカメラで撮影

APS-Cセンサーで撮影

 

APS-Cのほうが拡大されている(ように映る)のが分かっていただけると思います。

ぼけ感

前項の焦点距離での話の通り、フルサイズとAPS-Cのカメラで撮影した場合、同じ画角にするにはAPS-Cでは焦点距離を短く(1/1.5)することになります。

ぼけ感、つまり被写界深度の浅い(ぼける)深い(ぼけにくい)には焦点距離が関わっていて、焦点距離が長いほど被写界深度は浅くなり、短いほど深くなります。

よって、同じ画角で撮影をする場合、フルサイズのほうが被写界深度が浅くなりやすく、ぼけやすいという特徴があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

センサーサイズは大きいほどいいというのが一般論ではありますが、望遠効果のこと等を考えると、必ずしも大きければいいとも言えません。

またカメラの価格もかなり変わってくるので、プロを目指すという方や、趣味だけど本気でカメラをやりたい、お金をかけてもいいという方は35mmフルサイズのカメラが良いでしょう。
(センサーサイズに合わせてレンズの価格も変わってきますし。)

 

そうではなく、気軽に画質のよい写真を撮りたいので一眼レフカメラ、ミラーレスカメラを買いたいという方にはAPS-Cで十分と思います。

その下のマイクロフォーザーズ等でも、スマホのカメラに比べたら非常によい画質の写真を撮ることができますので、予算と自分の用途に合わせてカメラ選びをしましょう。

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